横地清研究会とは

設立趣旨

この度,横地清研究会を設立することに致しました。

 私と横地清先生の出会いは,山形大学の学生時代で数学教育に関する集中講義でした。私は当時守屋誠司先生のゼミに所属していましたが,守屋先生の担当する授業の中に横地先生が招待講義をされたのではないかと思います。
 学生時代は横地先生の話はもちろん,ゼミの指導教員であった守屋先生の話さえ理解できずにいましたが,30年を経てどういう巡り合わせか現在は大学で算数・数学教育を教えています。

1999年頃 山形蔵王お釜にて

現在、私も大学教員となり、同じように算数・数学教育の研究に携わっています。その視点で改めて横地先生の研究を見直してみると、研究の対象は幼児・児童から大学生まで、内容は世界の算数教育、数学教育の開拓、数学の文化史、総合学習、そして教員養成と多岐に渡っています。しかも、何十年も前の実践にも関わらず、それらは正に現代の数学教育の課題に依然として直結しています。横地先生の未来を見通したような研究にはただただ驚かされるばかりです。

2005年頃 山形の研究会にて


それらの貴重な財産を時間と共に埋もれさせることなく、現代の数学教育のさらなる発展のために再興・復活させ、継承していきたいというのが、この会の設立の趣旨です。

横地先生が研究されてきたことは、古いどころか今正に学校現場で必要なことばかりです。
横地先生をご存知の方はぜひお力をお借りしたいと思っています。また、これから算数・数学に興味を持ち、取り組んでみたいという方は、これまでとは全く違った考えを知ることができて、新しい気持ちになることができると思います。
皆さんのご参加を心よりお待ちしています。

2011年頃 山形の研究会

活動内容

1 横地の著作,編著作の収集および所有者の情報収集

2 横地が行った実践的研究の再試行・現代版としての再構築

3 横地の研究を元にした発展的研究

4 研究成果の公開